顔のたるみによるシワ、ほうれい線が気になり出すと、エイジングケアができる成分ってすごく興味がわきませんか?しかも、1回聞いただけなのに覚えてしまったり、メモをとったりとやはり成分には、敏感になりますよね。
先日、「甘酒は飲む美容液」だと言われているという話をしました。そこでの注目の成分はビタミンB2だったのですが、もう一つ、とってもスゴイ成分が甘酒にはあったのです。それが、「エルゴチオネイン」と呼ばれる成分です。
ビタミンB2については、以下の記事を参考にして下さい。
tarumi-houreisen.hatenablog.com
ちょっと長くて、聞きなれない方もいるかもしれませんが、最近は、甘酒の人気とともに話題になっている成分です。そんなすごい成分の話を記事にしました。
顔のたるみによるシワ、ほうれい線の味方エルゴチオネイン
エルゴチオネインは抗酸化力が高いとして注目されている成分です。そのパワーは、ビタミンEの約7000倍と言われています。ただ、人間の体は、このエルゴチオネインを作り出すことができないため、食物から摂取するしかありません。
エルゴチオネインは、キノコ類などの最近や一部の細菌のみが合成できる成分で、含硫アミノ酸の一種です。水に溶ける性質を持ち、熱や酸に強く、120度に2時間置いたとしてもほとんど影響を受けないと言われています。その為、お料理などで熱を通してもその成分は壊れることなく摂取することができるのです。
エルゴチオネインは、元々多くの生物に存在しますが、動植物では自身で合成できず、キノコなどの菌類と一部の細菌のみしか生み出すことができません。エルゴチオネインを生み出すことができない植物は、土壌細菌が作り出したエルゴチオネインを根から吸収し、また動物は、植物を摂取することによってエルゴイオネインを体に貯蔵します。
同様に、人間も自身で生成することができないため、食べ物からエルゴチオネインを摂取することで、肝臓や腎臓、赤血球、皮膚などに貯蔵しています。
エルゴチオネインは、抗酸化作用が強く、DNAの損傷や過酸化脂質の生成を防ぐ働きが期待されています。また、抗酸化作用に加え、エルゴチオネインには、光による肌の老化を抑制する効果があるといわれており、美容面からも注目されている成分です。
顔のたるみによるシワ、ほうれい線の味方エルゴチオネインの効果
▼活性酸素除去する効果
エルゴチオネインには強い抗酸化作用がある為、活性酸素によるDNAの損傷や過酸化脂質の生成を防ぎます。エルゴチオネインの抗酸化力は非常に高く、その力はL-システインやビタミンCなどの他の抗酸化成分よりも強いと言われています。
DNAが損傷されると遺伝子にエラーが生じ、癌などの病気を引き起こされると言われています。また、過酸化脂質が体内で増加しすぎると、血管の内壁にとどまり、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす危険があります。
血管の老化現象とも言われる動脈硬化は、40歳以上の方に多く見られる症状で、動脈硬化によって血流が悪くなると、様々な臓器の働きに弊害が生じ、脳梗塞、心筋梗塞などをひき起こす危険が高まります。
エルゴチオネインには、この様な活性酸素の働きを抑制する効果があります。活性酸素除去と言うと代表的なものでケイ素があります。ケイ素とエルゴチオネインの両方の攻撃ってスゴイ!
▼美肌効果
エルゴチオネインは、シワやたるみを防ぐエラスターゼ活性阻害作用やシミの原因を作らないチロシナーゼ活性阻害作用があると言われています。エラスターゼは肌のハリや弾力を保つ為に必要なエラスチンを分解する酵素です。エルゴチオネインは、このエラスターゼの活性を阻害することで、エラスチンを守り、肌のハリを回復させたり、維持する効果が期待されています。
また、エルゴチオネインはシミやそばかすの原因となるメラニンを生み出すチロシナーゼの活性を阻害します。
更にエルゴチオネインは光がもたらすダメージから目を守る働きがあります。紫外線によって皮膚の表皮や真皮を構成する細胞がダメージを受け、シミ、しわなどの皮膚の老化を促進します。エルゴチオネインには、活性酸素の働きを抑える効果がある為、光による肌の老化を抑制します。
このように、エルゴチオネインには、美肌を生み出す効果が期待できます。
▼神経細胞への効果
エルゴチオネインは、強い抗酸化作用を持つことから。活性酸素による神経細胞へのダメージを緩和する働きがあります。神経細胞、特に脳神経細胞がダメージを受けると、認知症やアルツハイマー病などの様々な病気が生じることから、エルゴチオネインは脳神経を保護し、アルツハイマー病予防効果が期待されています。
顔のたるみによるシワ、ほうれい線の味方エルゴチオネインが含まれる食材
エルゴチオネインが含まれる食材として代表的な食材には、きのこ類があります。しいたけやヒラタケ、まいたけ、エリンギなどです。スーパーで気軽に買うことができて、毎日の食事にも取りれやすいので、積極的に食べることで、肌の老化防止につながります。
▼ササクレヒトヨタケ
エルゴチオネインは椎茸やヒラタケなどのキノコ類に多く含まれますが、特に多く含む食材に「ササクレヒトヨタケ」があります。
ササクレヒトヨタケは円形柱の白い絹のようなカサを持ち、白くささくれた毛皮のような鱗片に覆われた美しい姿をしています。マシュマロのような口当たりで美味しく、特に油との相性が良いと言われています。
▼たもぎ茸
たもぎ茸の中にもエルゴチオネインが多く含まれています。たもぎ茸というと黄色いきのこです。その含有量は椎茸の7倍。このたもぎ茸にはアミノ酸もたっぷり、食物繊維も豊富です。更には、免疫力アップにおすすめなβーグルカンも多く含まれていて、スーパーきのこと呼ばれています。
たもぎ茸については、以下の記事も参考にして下さい。
tarumi-houreisen.hatenablog.com
▼甘酒
米麹とお米だけで作る甘酒には、特に多くエルゴチオネインが含まれています。甘酒には、エルゴイオネインの他に、アミノ酸、乳酸菌など美容に良い成分がいっぱいです。
●簡単、米麹からの甘酒の作り方
[材料]
乾燥麹 1カップ
水 3カップ
[作り方]
①炊飯器に乾燥麹を砕いていれます。
②お水を1カップ入れて混ぜ、1時間ほど浸します。
③麹がもどったらお水2カップを加えて、軽く混ぜ保温スイッチをいれます。
炊飯器の蓋はせず、開けたままにして布巾をかけて一晩(6~8時間)で出来上がりです。
▼エルゴチオネインが含まれた化粧品
エルゴチオネインが含まれた化粧品も多数販売されています。検索するとざくざく出てきます。自分にあった化粧品を見つけることが一番良いと思いますが、その中でも、なんかすごくて話題になっているのがエルゴクリームです。
エルゴクリームはエルゴチオネインは高配合で顔のたるみによるシワほうれい線に効果が期待できるクリームです。