私たちが暮らす地球上には引力と重力が働いています。ニュートンの万有引力の法則は、りんごが木から落ちることがヒントにあったと言われています。物体が地面に引っ張られる力は目に見えなくても常に働いています。では、私たち人間はなぜ引力や重力に影響されることなく、まっすぐ立っていられるのでしょうか?それは、抗重力筋のおかげなのです。
抗重力筋を鍛えることで、姿勢が良くなり、コラーゲン増加へつながります。以下の記事を参考にして下さい。
tarumi-houreisen.hatenablog.com
顔のたるみによるシワ、ほうれい線予防につながる抗重力筋のひみつ
私たちの体には、抗重力筋と言って、体が下に引っ張られないように支えている筋肉があります。抗重力筋が体を支えバランスを取ることで、引力や重力にも負ける事なく立っていられるのです。生まれたばかりの赤ちゃんは、抗重力筋が未発達なので、しっかりと立つ事ができません。成長とともに抗重力筋も成長し鍛えられていき、自分の足で立てるようになります。
筋肉は、鍛えなければ衰えていきます。私たちの体にある抗重力筋のいくつかも同様です。年齢とともに機能は衰えていきますから、歳を取ると腰が曲がったり、自分の足で踏ん張れなくなったりするようになります。
顔のたるみ予防につながる抗重力筋はどこにあるのか?
抗重力筋は、全部で5か所です。
▼脊柱起立筋(背中)
▼腹直筋(お腹)
▼大臀筋(お尻)
▼大腿四頭筋(太もも)
▼下腿三頭筋(ふくらはぎ)
この5カ所の抗重力筋がバランスを取りながら、引力や重力に負けないように体を支えているのです。年齢と共に筋力や体力は衰えていきます。衰えという事に関しては逆らえない部分はありますが、筋肉は年齢に関係なく鍛えておけば機能を維持することができます。逆に、鍛えなければ、たとえ若い人でも筋肉は衰えていき、顔のたるみが生じてしまう危険もあるわけです。
顔のたるみ予防につながる抗重力筋は重量がないとどうなるか
抗重力筋は重力があることを前提に機能していますが、重力がない宇宙ではどうなってしまうのでしょうか?宇宙飛行士は様々な任務を行うために長時間、無重力空間で過ごします。スペースシャトルの中にいても、飛行機の中は無重力状態ですから床にまっすぐ立つという事ができません。
よく足や腰、膝の関節が痛い人が、リハビリやトレーニングをする時に、重力がかからないプールで行うと関節に負担が掛からないので良いと言います。これは、水中では浮力が働き重力の負荷が軽減されるからです。
宇宙空間では、抗重力筋を使わないため、宇宙で過ごす期間が長くなるほど宇宙飛行士の抗重力筋は衰えてしまいます。もちろん筋肉を維持するために宇宙では、毎日長時間トレーニングをするのですが、若くて健康な人でも宇宙から戻った後は、高齢者のような状態になってしまうと言います。それだけ筋肉と言うのは、使わないと衰えてしまうものなのです。
顔のたるみ予防につながる抗重力筋をチェックしてみましょう
普段は、あまり重力や抗重力筋を意識していないと思いますが、自分の抗重力筋がどれほど機能しているのかチェックしてみましょう。
▼気を付けの姿勢を1分キープできる?
足は、肩幅に開き、真っすぐに立ちます。横から見た時に耳、肩、腰の中心、くるぶしが一直線に揃うように意識し、腰が反らないように注意します。1分間キープできればOKです。疲れを感じる様でしたら「抗重力筋」が衰えています。
▼「壁つけ腕上げ」で腰や肩の位置を変えずにあげられる?
壁に、かかと、ふくらはぎ、お尻、肩甲骨、頭の5点をつけます。背中が壁から離れないようにしながら腕を上に向かって上げ、バンザイをします。手を上げる動きにつられて腰が反ったり背中が丸まると、抗重力筋が衰えています。
顔たるみ予防につながる抗重力筋の鍛え方
▼アップ運動
①かかとをつけて足を60度に開きます。
②手は頭の上で手のひらを合わせます。
③かかとをあげて背伸びをしてその状態で5秒間キープします。まっすぐ上に伸びる事がポイントです。
1セット5回行ってください。ふらつく場合は、お尻に力を入れると踏ん張りやすくなります。ただし、体力に不安がある方は壁にもたれながら行ってください。お腹と背中周りの抗重力筋を鍛えてくれます。
▼ダウン運動
①足を肩幅より広めに開いてつま先を30度ほど外側に開きます。
②膝が内側に入らないように中指の方向に曲げるようにゆっくりとアップダウンします。アップ運動と同様に1セット5回行ってください。
③5回目は、腰を落としてから小刻みにアップダウンを繰り返して下さい。
気を付けるポイントは、膝が内側に入ってしまうことです。こうなると効果が出ないので要注意です。お尻の大殿筋を鍛えてくれます。
顔のたるみに改善に必要なコラーゲンが増加します
顔のたるみによるシワ、ほうれい線の予防に必要なコラーゲンは、皮膚や靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するたんぱく質の一つで、細胞と細胞の間に組織を支持したり、力やその他の情報を伝達したりする結合組織を構成しています。
コラーゲンが不足すると結合組織に影響を及ぼし、皮膚の弾力性が低下する、骨の強度が低下する、軟骨が痛むといったことが考えられます。コラーゲンを補うためには、食事やサプリメントからの摂取が考えられますが、それだけでなく、運動をして、抗重力筋を鍛えることでもコラーゲンの合成能力が高められることが知られています。
運動によって多くの酸素を取りこんで血流が良くなるとコラーゲンを作っている線維芽細胞が活性化し、より多くのコラーゲンを生成するようになり顔のたるみによるシワ、ほうれい線の予防につながります。また、上記で紹介したアップ運動とダウン運動は、顔意外のお尻のたるみやお腹のたるみにも効果的な運動です。習慣にして、一気にたるみ予防につなげていきたいですよね。